2014年4月23日水曜日

幻のようかん

スイーツといえば、断然クリーム派だった、編集部加藤です。


「クリーム、あんこ、チョコレート。」特集の取材を通して私…
あんこ派に鞍替えをしてしまいました!!
(あぁ、でもクリームもチョコも好き!)



あんこって、素朴なイメージを持つ人が多いのではないでしょうか。
しかし、お祝いの席に出されたり、特別な人への手土産として持っていたり…。
私、あんこのことを誤解していました。



あんこって華やか!





このツヤ・・・

三条・かつぼ屋さんのもなか。




美しい!

大阪屋さんの上生菓子「岩清水」







今回の取材では、和菓子職人のこだわりの仕事を見られました。
誌面では紹介しきれなかった職人のこだわりをご紹介しちゃいます。




手土産の定番品、ようかん。
小千谷の「池田屋」さんで、特別なようかんを発見しました。






テッテテ~テッテ~♩
テテテッテテッテテ~♩(情熱大陸風に)





こちらのお店は新潟では珍しい、“練り羊羹専門店”です。
銘菓として知られるのが、花火玉をモチーフにした鮮やかなようかん「花火玉」です。




花火筒タイプもあります。



でも、今回ご紹介しているのは、「助七やうかん」
このようかん、ご主人の熱い想いが詰まったものなのです。


現在、6代目のご主人は30代前半。
25歳の時にお店を継いで、あんこと向き合ってきました。



ご主人がお店を継いだ時、地域の年配のお客さんから、
昔、池田屋で販売していた、初代ご主人が考案した特別なようかんの話を聞いたそうです。
約40年前、和菓子業界の機械化の波の時代に製法が途絶えてしまったものでした。
地域の年配の方々によると、「しっかり甘いけれど、甘くない」ものだったとか。




昭和8年に、初代ご主人が表彰された時の賞状。





あのようかんをまた食べたい・・・




熱い要望に応えるため、ご主人は幻のようかんを復活させることを決意。
先輩の和菓子職人や当時の味を知る人たちに取材を重ねて、
保管されていた資料を基に試行錯誤を繰り返しました。


試作をしては、当時の味を知る人に食べてもらい、意見を聞いてまた試作。
気の遠くなる試作を重ねて、ようやく地域のお客さん、
先輩職人のお墨付きをもらい、販売に至ったそうです。



具体的な手法は企業秘密ですが、
鍋につきっきりで、すべてが手作業。
ご主人しか作れないため、一日決められた数しか作れないものだそうです。


時間が経つと表面が白く糖化して、中はしっとり、外はさっくりに。
包みの竹皮の模様も美しいんです。





そんな話を聞くと、いっそう味わい深くなりますよね。




手間暇かけた、あんこのお菓子たち。
きっとどのお店のどの商品にも、職人の思いが詰まっているのだと思います。


あんこ以外のスイーツも盛りだくさん載っています。
ぜひチェックして下さいね~!




→今月のKomachi

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